ごあいさつ

第17回日本在宅薬学会学術大会開催にあたって

謹啓

 この度、2024年7月14日(日)、15日(月・祝)の 2日間、長崎出島メッセにて第17回日本在宅薬学会学術大会を開催することとなりました。本学会の学術大会が長崎で開催されるのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により、急きょ開催形式を誌上&web方式に変更し2020年9月13日~27日に開催した第13回大会以来2度目になります。前回は会員の皆様と参集し議論することができませんでしたが、2024年7月は活気溢れる議論が対面でできるよう、薬局、病院、大学、行政などの様々な分野で活躍されています薬剤師、医療関係者および学生の皆様を開催地である長崎にお迎えするために、感染予防対策を徹底した準備を進めてまいります。またリモートでの参加も可能とする「一部ハイブリッド方式」を採用した現地開催を計画中です。
 第17回大会は「2040年を見据えた“在宅薬学”の更なる前進ープラネタリーヘルスへの挑戦ー」をメインテーマに、在宅医療分野の最前線で活躍する薬剤師や医療チームの現状と課題を議論し、高齢化人口増加がピークを迎え、社会保障制度の持続可能性が危ぶまれる2040年を見据え、今から“在宅薬学”にできることを考えます。また私が勤務する長崎大学では、教職員一同が「地球の健康」を支え続けるプラネタリーヘルスの実現に向けた取組を行っています。プラネタリーヘルスは人間の健康や社会の営みと切り離して考えることはできないため、地域住民が住み慣れた地域で自立した生活を続けることができるよう、医療者・介護者が連携して患者を見守る在宅医療はプラネタリーヘルスの取組でもあります。在宅医療における薬剤師への期待は大きく、多職種や多分野との連携・協働の中で薬学的視点による実践の進化が求められています。
 また薬学教育では、2024年度の新入生から薬学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂版による新たな薬学系人材養成の教育が始まります。今回の改訂では2040年以降の社会も想定した医学・歯学・薬学において共通して求められる資質・能力として「総合的に患者・生活者をみる姿勢」と「情報・科学技術を活かす能力」の2つが加わりました。そのため「withコロナ時代」の薬剤師には、在宅医療を中心とした遠隔服薬指導等のICT業務に精通し、患者や家族に積極的に関与する姿勢が益々求められることでしょう。
 2020年9月の第13回大会では、会員の皆様と参集し議論できなかったことが誠に残念でした。2024年7月の第17回大会では、我々組織委員・運営委員一同で知恵を絞り、魅力的な大会プログラムを企画いたします。「西洋医学発祥の地」長崎で開催する学術大会が最新の知識の共有を図り、参加者個々の能力・資質の向上につながる場になることを期待し、お一人でも多くの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

謹白
2023年8月吉日

第17回日本在宅薬学会学術大会
大会長 中嶋 幹郎
(長崎大学薬学部 教授)

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