学術大会1日目の様子

暑い暑い真夏の大阪に非常に多くの皆様にお集まりいただき、7月17日(日)~18(月・祝)の2日間に渡りしっかりと学びを深めることが出来ました。
前回よりもさらに多い、1442名の皆様にご参加いただき、第9回日本在宅薬学会学術大会は盛会裡に終了しました。

プログラム内容

開会式&認定薬剤師紹介

7月17日(日)9:00~9:10

会場
会議室1003
演者
大会会長狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)

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オープニングセッション

7月17日(日)9:10~11:00

会場
会議室1003
演題
「薬剤師の果たすべき使命、負うべき責任~医学・薬学・行政から考える新たなビジョン~」
演者
座長
中野博美(医療法人啓信会 京都きづ川病院 理事長)
演者
大会会長狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)
中井清人(国立がん研究センター)

大会会長 狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)
『薬剤師の果たすべき使命、負うべき責任
~医学・薬学・行政から考える新たなビジョン~』

医師になって気づいたことの一つに「医師は万能ではない」ということがあった。その1つの分野が、「薬」にまつわる分野である。自分の専門分野以外の薬を日常的に扱うようになり、これは困ったと思っていた時に、たまたま自分の実家の薬局に関わる様になっていた。弱小薬局の経営者としては、薬局や薬剤師の現状や、薬局運営の厳しさに心折れそうになる日も少なくないが、薬局や薬剤師を医療における社会資源と考えた時の可能性には胸がときめくモノがある。その中でぶちあたったテーマから本会の設立につながった。
同じ「薬局の息子」であるという中井清人先生と、現状の課題と今後の未来について講演していただきました。
中井清人(国立がん研究センター)
『地域包括ケアの中での薬剤師の使命 ・ 責任』

近年、薬剤師への期待は、モノの供給という役割から、薬学的管理に基づく医薬品適正使用の推進のための人的な役割へと大きく変化している。また、チーム医療・在宅医療への参画による薬物療法への主体的な貢献や、適切なセルフメディケーションの推進機能の担い手としての役割も期待されている。しかしながら、その一方で、最近の医薬分業に対する批判や、薬剤師の顔が見えない等の批判も根強く残っているのも事実。
このような期待と批判の入り交じった状況において、言えることは、地域でも、医療機関でも、期待される能力と実行力を持った薬剤師の先生が、患者ケアや医療費の削減に明確なエビデンスを打ち出し、それを大きく主張すること、つまり、薬剤師の臨床活動モデルとして現場からの発信することが必要であると感じている。そのために、我々行政の立場からも努力していきたいと思う、と講演していただきました。

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シンポジウム

合同シンポジウム

7月17日(日)13:00~15:00

会場
会議室1003
演題
「今、改めて考える在宅療養支援における薬剤師の在り方」
演者
オーガナイザー兼座長
大会会長狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)
座長
近藤太郎(公益社団法人東京都医師会 副会長)
基調講演
新田國夫(全国在宅療養支援診療所連絡会 会長)
シンポジスト
数尾 展(数尾診療所 院長)
佐藤一生(北海道ファーマライズ株式会社 ひまわり薬局 店長)

新田 國夫(全国在宅療養支援診療所連絡会 会長)
『在宅医療の今後と薬剤師の役割』

全国各地にて総合支援事業に対する取り組みが進まない実情がある。市民参加型社会が出来てない中で、市民社会が新しいステージ時代に対して成熟しない限り、在宅医療も進まないのは当然である。改めて高齢者3原則が重要と考える機会が多くなった。在宅医療は「受け皿論」ではなく、一人暮らし・老々家庭・認知症・要介護になっても、家族の支援がなくても普通の暮らしがある。そこに生活臨床としての在宅医療があると思う。生活を支える在宅医療は病院評価基準の延長線上にて医療の質を評価できない。しかしながら国民の誰もが納得する基準もまた必要があり、今こそ求められる評価を作り上げる必要がある。医療技術のみでなく、魂も評価基準、人の生き方の物語を含むことが重要。科学的進歩がより質の高いQOLを得るためには質の高い在宅医療がなければ成り立たない。地域における薬剤師もその一員として役割を果たすべき必要がある、 と講演していただきました。
数尾 展(数尾診療所 院長)
『ICT システムを活用した多職種連携の取り組み』

在宅診療においては、訪問看護ステーションをはじめ保険薬局、ケアマネジャーなどの様々な職種と密接な連携が必要となるが、電話、FAX、メールなどを使用した各職種間の情報共有や連絡手段には問題があった。外来診療時には電話対応は困難であり、FAXやメールは、返送、返信に制約を受けるため、双方向のやり取りが難しい。そこで、これらの問題を解決すべく、患者情報共有システムを導入し、効果検証を実施した。それらの一連の考察について講演していただきました。
佐藤一生(北海道ファーマライズ株式会社 ひまわり薬局 店長)
『地域まるごとたまねぎケア
~持続する地域づくりのために薬剤師ができること』

薬剤師が地域医療に関わるためには、地域住民や他職種と日頃から良好な関係を築くことも重要。
室蘭市本輪西地区において、持続していく地域づくりのために結成した多職種連携チーム、チームTOWATOWAが目指す、『住み慣れた地域でのその人らしい暮らしの継続を支える持続可能な地域ケア(たまねぎモデル)』に基づく生涯を通じた住民本位の統合ケアの実現について、講演していただきました。

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スポンサードシンポジウム

7月17日(日)15:20~17:20

会場
会議室1001+1002
演題
「機能性食品の利用実態と課題 ~薬剤師が担える役割について考える~」
演者
オーガナイザー兼座長
大野 智(大阪大学大学院 医学系研究科 統合医療学寄附講座 准教授)
座長
平井みどり(神戸大学医学部附属病院 教授・薬剤部長)
シンポジスト
大野 智(大阪大学大学院 医学系研究科 統合医療学寄附講座 准教授)
平井みどり(神戸大学医学部附属病院 教授・薬剤部長)
和田 敦(神戸低侵襲がん医療センター 薬剤部/治験・臨床研究支援センター)
織田 聡(一般社団法人日本統合医療支援センター)
共催
アミノアップ化学株式会社

大野 智(大阪大学大学院 医学系研究科 統合医療学寄附講座 准教授)
『食品の機能性表示制度について』

2016年4月から開始された「健康サポート薬局」制度において、薬剤師には「健康食品」について安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談などの対応が求められている。そこで、我が国の食品の機能性表示に関する制度について整理するとともに、健康食品を取り巻く現状や課題、適切なコミュニケーションについての考察を講演していただきました。
平井みどり(神戸大学医学部附属病院 教授・薬剤部長)
『食品の機能性表示に関する話題』

平成27年4月より消費者庁は「食品の機能性表示」の制度を開始した。
機能性表示食品はあくまで「食品」であるので、疾患をもつ患者を対象にしたものではない。従って、安全性については分からない事も多く、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む)及び 授乳婦に対する安全性は担保されていない。また従来からある特定保健用食品とは異なり、国が安全性と機能性の審査は行っていない。
これらの情報を正確に伝え、薬との相互作用についても判断し、また消費者からの疑問に答える役目を果たすのに、薬剤師は最も適した職種と考えられる、と講演していただきました。
和田 敦(神戸低侵襲がん医療センター 薬剤部/治験・臨床研究支援センター)
『病院薬剤師の機能性食品への関わりの現状と課題』

機能性食品に対する国民の関心は高く、病院に通院、入院する患者も例外ではない。その多くは治療を行っている患者であり、機能性食品の使用や継続について考慮する必要がある。機能性食品の治療への影響については不明なことが多く、対応に苦慮することも多い。本発表ではがん治療を例に実際の対応をご紹介していただくとともに病院薬剤師の関わりの現状と課題についての考察を講演していただきました。
織田 聡(一般社団法人日本統合医療支援センター)
『米国の統合医療フェローシッププログラムでは、薬もサプリメントも健康食品も、すべてを同じステージに載せ、患者のあらゆる背景(医学的、社会的、経済的、文化的、宗教的)を勘案し、最も適切な方法をコーディネートするトレーニングが課せられる。良質なエビデンスを持たない補完医療も選択肢の対象となる。訝しい情報も掛け値なしに情報提供したうえで、最大限に活用しようという診療戦略が統合医療の本質である。
その戦略を練るためには、現状で判り得る情報の収集が必要であり、臨床に関わる多職種の連携と情報の共有が重要である。
今回は日本の地域包括ケアシステムにおける多職種連携の中核として、情報提供を担う医師と薬剤師の役割についての考察を講演していただきました。

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シンポジウム1

7月17日(日)13:00~15:00

会場
会議室1001+1002
演題
「薬学実務実習を切り口に10年後の薬剤師像を考える」
演者
オーガナイザー兼座長
鈴木勝宏(日本薬科大学 臨床薬学教育センター 教授)
名倉弘哲(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究家 救急薬学分野 教授)
基調講演
伊東明彦(関東地区調整機構/明治薬科大学 薬学教育研究センター 臨床薬学部門 治療評価学研究室 教授)
シンポジスト
田口真穂(横浜薬科大学 実務実習センター)
中田英夫(慶應義塾大学病院 薬剤部)
山崎あすか(有限会社フォレスト調剤 くりの木薬局)
山本康平(ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 新千里西町店)
井口 歩(日本薬科大学 薬学部)

鈴木勝宏(日本薬科大学 臨床薬学教育センター 教授)
『薬学実務実習を切り口に10年後の薬剤師像を考える』

平成31年度より改定薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づく新しい薬学実務実習がスタートする。新実務実習では大学が主導的な役割を果たし、実習を行う病院や薬局と円滑に連携するよう求められている。
本企画では、調整機構、大学、病院、薬局の各立場でご活躍中の先生方に加え、卒後2年目の新人薬剤師と実務実習を終えたばかりの薬学生を交え、本シンポジウムにご参加のすべての先生方と議論し、実務実習を切り口として将来の薬剤師像について講演していただきました。
伊東明彦(明治薬科大学 薬学教育研究センター 臨床薬学部門 治療評価学研究室)
『薬学実務実習を切り口に10年後の薬剤師像を考える』

改訂コアカリでは現行の積み上げ教育方式から学習成果基盤型教育(OBE)に変更となる。OBEの概念に基づけば、学生が実践できる教育・実習環境を整備し実習方略を考えることが重要である。大学での薬学教育では、共用試験に合格するための教育ではなく、臨床現場で参加・体験型の実務実習を行うことができる基礎的な知識、技能、態度について十分な臨床準備教育を担保する必要がある。実習施設においては、目指す薬剤師像と薬剤師業務、社会が求める薬剤師の姿がある、より良い教育環境(実習環境)が整備され、実践と理論を繰り返しながら学ぶ教育指導体制が求められる、と講演していただきました。
田口真穂(横浜薬科大学 実務実習センター)、
寺町ひとみ(岐阜薬科大学 実践薬学大講座 病院薬学研究室)
『薬学実務実習を切り口に10年後の薬剤師像を考える
~大学の立場から~』

我々の生活や社会環境は、様々な要因から常に変化している。統計資料から得られた長期予測等も、その時点での条件や環境を基に行われており、その後の不確定要素の発生や、予想外の因子が加わって、異なる結果となることも少なくない。つまり、このままであればその可能性が高いけれど、“変わる”ことによって結果を“変える”ことが出来るということである。
その様な変化の中、すでに現2年生は新6年制薬学教育が導入されており、平成31年には新カリキュラムで実務実習が実施される。有意義な実習となる様、薬局・病院・大学がしっかりと連携して参りたいと思う。
教育が変われば未来が変わる! と講演していただきました。
中田英夫(慶應義塾大学病院 薬剤部)
『病院薬剤師からの提言 ~必要な情報の収集・判断・検証~』

適切な薬物療法かどうかは「処方内容」と「患者情報」から評価できるが、100% 正しい医療が存在するわけではなく、個人的には「判断」よりも「検証」が重要であると考えている。
また、患者情報は「生活習慣」や「経済面などの社会的背景」、「患者の意思」なども社会的な項目を加味する症例もある。
今後、患者利益のために医学的だけではなく社会的な情報も収集して、薬物療法を評価していくことが重要となってくる。そのためには、様々な症例パターンの知識を柔軟に取り出してきて診療に応用し、そしてその判断が妥当であったか検証するスキルを身につけることが必要であり、「新しい時代の薬剤師」はその能力が身についていて欲しいと期待している、と講演していただきました。
山崎あすか(有限会社フォレスト調剤 くりの木薬局)
『薬局薬剤師からの提言』

今後薬剤師が地域で活躍していくためには、いままで以上に専門職連携(IPW)を実践する必要があり、そして、これからを担う学生たちにも学生のうちから意識してもらう必要があると考えている。
当薬局では平成21年度から埼玉県立大学のIPW実習に協力し、学生の受け入れを実施してきた。そして、実務実習の薬学生にもこの実習に参加してもらい、薬剤師としてどう関わっていくべきかを実際の患者を通して、多職種の学生と共に考えてもらっている。今回この実習に参加した薬学生の姿を紹介し、IPWという面から将来の薬剤師像について講演していただきました。
山本康平(ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 新千里西町店)
現在の大学教育における薬学実務実習において、私自身も大学5年次生の5ヶ月間、大変有意義で貴重な経験をさせていただいた。しかしながら、実習時には今後の薬剤師の理想像と現場での薬剤師業務にギャップを感じていたことも少なからず事実である。
超高齢化社会に求められる医療像を考えるとき、10年後の薬剤師は薬剤を交付後、薬剤師として患者さんに寄り添い、経過を自らの目で追うことで連続性のある薬物療法の実現を目指す必要があると考える、と講演していただきました。
井口 歩(日本薬科大学 薬学部)
『実務実習を終えたうえで、10年後の薬剤師の像を考える。』

私の薬局実習先は調剤併設型のドラッグストアで、薬剤師はOTCや健康食品等の幅広い知識を有していた。一方、病院実習先はカンファレンス以外にも合同の勉強会が頻繁に開かれるなど、多職種連携に積極的に取り組んでいた。在宅医療においては患者情報を共有すべく病院薬剤師・薬局薬剤師間の薬薬連携がとても重要であると感じた。
また、医師や患者さんが薬剤師に相談する場面も多く、薬剤師の専門性が発揮されていて、実際は予想した以上に頼られた存在であると感じた。
そして、今一番強く感じていることは、薬だけでなく患者さんの生活などの様々な面でも寄り添える薬剤師になりたいということである、と講演していただきました。

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シンポジウム2

7月17日(日)13:00~15:00

会場
特別会議室
演題
「地域包括ケアにおける外来調剤のありかた ~薬剤師の果たすべき責務と収益性~」
演者
オーガナイザー
田﨑恵玲奈(さかい薬局グループ 株式会社薬心堂 統括本部長)
座長
赤羽根秀宜(中外合同法律事務所)
シンポジスト
赤羽根秀宜(中外合同法律事務所)
田﨑恵玲奈(さかい薬局グループ 株式会社薬心堂 統括本部長)
小川亮子(有限会社タカコーポレーション 十二所薬局)
奈良 健(株式会社サン薬局 在宅薬物治療支援部長)

赤羽根秀宜(中外合同法律事務所)
『法から考える薬剤師の果たすべき責務』

現在の社会的背景や法改正を踏まえ、外来調剤における薬剤師に求められている義務を法的視点から検討していただきました。また、「かかりつけ薬剤師」においては、患者からの同意が要件になっていることもあり、患者との契約関係を踏まえた上で、薬剤師の果たすべき義務を検討していただきました。さらに、これから薬剤師に求められるだろう義務についても講演していただきました。
田﨑恵玲奈(さかい薬局グループ 株式会社薬心堂 統括本部長)
『外来調剤にアンテナを立てよう!~在宅に出て気付いたおせっかいポイント~』

在宅業務で患者さんの「くらし」に寄り添い、薬物療養支援を行う中で見えてきたおせっかいポイント。私たちにとってはほんの少しに見える“医療や介護のスキマ”が高齢者の自立した生活を困難にしていると気付かされた。様々な患者さんが混在する外来調剤は医療におけるゲートキーパーでなければならない。いつもの薬局にいる、かかりつけ薬剤師だからこそアンテナに受信した「おかしい」をそのままにしないために何が必要なのか?お薬手帳の確認から処方の一元化においてどのような支援が行えるのか?提案型在宅100%薬局で、真のかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を目指すべく挑戦した事例について講演していただきました。
小川亮子(有限会社タカコーポレーション 十二所薬局)
『門前薬局から地域密着型薬局へ』

当薬局は門前の病院が閉院となり、それまでは処方の約9割が門前病院に依存しており、薬局も閉店するもやむなしと判断していた。しかし、利用されていた患者さんたちから他の病院に行っても当薬局で薬をもらいたいという声があり、存続を模索していたところ、タイミング良く近くにグループホームが設立され、存続をかけて在宅業務に足を踏み入れた。そこから再び近隣病院が開院するまでの1年間、閉店することなく営業を続けてきた歩みと、門前病院の集中率は約6.5割、売り上げの4割は在宅からという現状から、また、閉店せず営業を続けたことで地域住民からの信頼も得られ、地域住民への健康に関する講習会の依頼もあり、年に数回行っている。地域住民のことを考えて行ってきた一連の業務は、図らずも今示されている「かかりつけ薬局」「健康サポート薬局」だといえる。これからの地域に開かれた薬局「健康サポート薬局」へむけて、門前薬局から地域密着型薬局への移行例を講演していただきました。
奈良 健(株式会社サン薬局 在宅薬物治療支援部長)
『他職種を動かす!【在宅現場から外来現場まで】明日から使える即戦ツール』

地域医療において薬剤師が果たすべきミッションは、「医療チームの一員として医療者の視点から患者さんを見守ること」と「薬剤の専門家として薬物治療の質を更に向上させること」である。
これらを全うするために必要不可欠な最新情報は、患者さんや自分以外の他職種スタッフの元に自ら採りにいって入手できるものである。
この情報に、薬物動態学や製剤学など薬剤師がオリジナルの観点から評価し提案した情報を織り込み、患者さんに関わる全ての医療福祉スタッフに挙げる事は、地域における連携体制を構築する上で重要な具体的行動である。
それらをアウトプットする方法について、自らの症例を元に検証した結果を講演していただきました。

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シンポジウム3

7月17日(日)13:00~15:00

会場
会議室1202
演題
「使ってみよう漢方薬! 在宅で、店頭で、」
演者
オーガナイザー兼座長
長井彰子(有限会社あやせ薬局 管理薬剤師)
小黒佳代子(株式会社ファーマ・プラス 専務取締役)
シンポジスト
奥谷将一(シグマ薬品株式会社 専務取締役)
坂井美千子(さかい薬局グループ 株式会社薬心堂 専務取締役/市民調剤薬局)
小黒佳代子(株式会社ファーマ・プラス 専務取締役)
長井彰子(有限会社あやせ薬局 管理薬剤師)

奥谷将一(シグマ薬品株式会社 専務取締役)
『使ってみよう漢方薬!ドラッグストアの店頭で』

私は薬剤師がOTC薬に積極的な取り組みをすることで、医療費の削減や軽医療の対応により医師の過重労働の軽減につながり、限られた医療人材の好循環を回していくのではと考えている。
その考えの中、本発表ではドラッグストアの薬剤師が地域医療の役立ちとしてOTC薬のカウンセリングを行い、漢方薬で悩み改善に貢献した事例について講演していただきました。
坂井美千子(さかい薬局グループ 株式会社薬心堂 専務取締役/市民調剤薬局)
『漢方はチョモランマ&マリアナ海溝?!~サルでも振れた魔法の杖~』

OTCであっても在宅であっても、『医師が緊急で対応出来ないケース』の多くで、私は漢方を自信を持って出すようになった。
漢方は即効性がないという思い込みを一掃し、緊急受診が難しい状況の一次対応を漢方で行い、医療過疎地区でも重症化させない取り組みをした。
医療過疎地区の高齢者の独居生活で受診困難な場合や、その他の受診困難な場合での急性期の対応で、即効性のある漢方によって受診することなく治癒し医療費削減に大きく貢献できた事例について、講演していただきました。
小黒佳代子(株式会社ファーマ・プラス 専務取締役)
『私でも出来る!在宅医療での漢方薬』

私は学生時代、生薬が苦手だった。漢方薬は民間薬の延長で効果も少ないものと思い込んでいた。しかし、私自身が煎じ薬を飲んで改善したことをきっかけに、漢方薬の素晴らしさを実感した。
以後、漢方を勉強しようと何度か試みて複雑と感じていたものの、日本在宅薬学会の漢方セミナーに参加し、そのシンプルな方法論から私の漢方に関する考え方は大きく変わった。
在宅の現場では、漢方薬の提案とともに他の薬剤を減らし、薬の副作用による眠気や嘔気なども軽減することにつながった。漢方薬は店頭のみならず、在宅医療においても薬剤師の存在意義を発揮出来る領域だと考えている、と講演していただきました。
長井彰子(有限会社あやせ薬局 管理薬剤師)
『使ってみよう漢方薬! 在宅で、店頭で、』

本シンポジウムではまず体質の捉え方から、どの様な方剤を選んでいったら患者様、お客様がより健康になるかという事を解説していただきました。漢方薬を服用することにより症状の改善がみられた5名の症例について、どの様なポイントから方剤を選び、医師に提案していったのかについて明らかにしていただきました。患者様やお客様の体質を丁寧な聞き取りで明らかにすることが、的確な漢方の方剤を選ぶためには大切です、と講演していただきました。

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シンポジウム4

7月17日(日)15:20~17:20

会場
会議室1003
演題
「健康サポート薬局の機能としてのセルフメディケーション」
演者
オーガナイザー兼座長
井手口直子(帝京平成大学 薬学部 教授)
座長
木内祐二(昭和大学医学部 薬理学講座 医科薬理学部門 教授)
シンポジスト
木内祐二(昭和大学医学部 薬理学講座 医科薬理学部門 教授)
宗像 守(日本チェーンドラッグストア協会 事務総長/株式会社日本リテイル研究所 代表取締役)
田村憲胤(有限会社ファルマ 代表取締役)
大槻文子(シグマ薬品株式会社 こぐま薬局社)

木内祐二(昭和大学医学部 薬理学講座 医科薬理学部門 教授)
『薬剤師の臨床判断に関する教育への期待』

今後の医療では、薬局が地域の主要な医療機関として確実に機能し、薬剤師がプライマリケアの担い手として、来局者(あるいは在宅患者)の状態を適切に判断し、最善の対応を選択(トリアージ)、実施することが求められている。このような基本的な能力を修得するため、6年制薬学教育では、多くの大学で薬剤師の臨床判断のプロセスを学習する実習・演習が実施されている。また、薬剤師を対象にした研修会などで学習する機会も増えており、健康サポート薬局の実技研修にも取り入れられている。こうした研修やワークショップが広く開催され、健康サポート薬局が地域住民を広く支援するようになることを期待する、と講演していただきました。
宗像 守(日本チェーンドラッグストア協会 事務総長/株式会社日本リテイル研究所 代表取締役)
「ドラッグストアの成長戦略と健康サポート薬局」

ドラッグストア業界では、特に保険報酬の対象ではない「健康サポート薬局」機能の重要性に着目している。そこで、厚労省の「健康サポート薬局」機能に「次世代ドラッグストアビジョン」の機能を加えた、ドラッグストア業界独自の機能基準を定め「健康サポート薬局プラス」として展開する。
また、ドラッグストア業界は、この「健康サポート薬局プラス」の情報提供力を高めるために「ドラッグストアコンシェルジェ制度」を構築し導入する考えである。ドラッグストアでは、医薬品だけでなく数多くの健康に関する商品を取り扱っている。これまでのような「商品を安く便利に提供」するだけでなく、「より安全に、より効果的に、より快適に」使用するための情報提供に力を入れて、お客様の健康や生活に関する悩みや不満、要望を解決することが狙いである、と講演していただきました。
田村憲胤(有限会社ファルマ 代表取締役)
『地域に根ざした薬局作り <最大よりも最良の薬局を目指して>』

このまま薬局・薬剤師が調剤ばかりにこだわり、社会保障全体の中で、薬局に求められる本当の役割に背を向け続ければ、調剤報酬が「社会保障の重荷」として大幅にカットされるだけではなく、数年のうちに「保険調剤しかできない薬局に、セルフメディケーションのサポートを期待することはできない」と社会的に評価され、薬局薬剤師は公的保健外サービス部分での居場所も失ってしまうのではないかと危機感を感じている。
そういう思いの中、協励会に出会い、協励会の歴史や考え、また特徴ある選定品を知り、多くの協励薬局が今尚川上で輝いているのだと実感した。
本シンポジウムでは地域薬局が行うセルフメディケーションの取組を自局並びに協励会の活動を通して講演していただきました。
大槻文子(シグマ薬品株式会社 こぐま薬局社)
『調剤薬局におけるOTC販売の現状と課題』

今回、健康サポート薬局として、かかりつけ薬局を目指す中で、セルフメディケーションサポートが不可欠となり、調剤薬局でのOTC販売を求められるようになっている。 調剤薬局でOTCを扱うにあたり、流通・利益の問題、採用品の選定、販売知識、OTC 取扱の認知等さまざまなハードルがある。 こぐま薬局はドラッグシグマチェーンのなかの、調剤店舗であり、現在薬剤師7名 登録販売者1名、事務2名体制で、月処方箋枚数1700枚、在宅患者200名の調剤を行い、また、OTC医薬品約120品目健康食品30品目程度取り扱っている。 当薬局でのOTC販売の現状と問題点を考える、と講演していただきました。

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セミナー

スイーツセミナー

7月17日(日)15:20~17:20

会場
特別会議室
演題
 【薬局の息子だからこそわかる!?】 ~超高齢社会における薬局・薬剤師の新たな役割~ -歯科医の視点から・医師の視点から・行政の視点から-
演者
座長
宮田俊男(日本医療政策機構)
講師
大会会長狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)
野原幹司(大阪大学大学院 歯学研究科 顎口腔機能治療学教室)
共催
サノフィ株式会社

狭間研至(一般社団法人日本在宅薬学会 理事長)
『【薬局の息子だからこそわかる!?】
~超高齢社会における薬局・薬剤師の新たな役割~
―歯科医の視点から・医師の視点から・行政の観点から―』

この数年、薬局や薬剤師には誤解があると感じてきた。
折しも、薬学教育が6年制に移行して10年が経過した。薬剤師は薬を準備し、説明するだけではなく、その後の経過や結果を確認し、薬学的見地から患者の状態をフォローした上で適切な指導を行うことが法的にも求められる時代がやってきたと感じている。
2009年から始めた「薬剤師のためのバイタルサイン講習会」は、受講生が3300名を超える大きなムーブメントへと発展し、その実施母体として作った本会も、会員数が1400名を超えるようになった。その根幹にあるのは、今も、薬局や薬剤師の誤解がとければ、地域医療はもっとよくなるはずだという思いにある。
これからの薬局や薬剤師の在り方をお迎えした先生方と共にスイーツセミナーらしく(?)楽しく講演していただきました。
野原幹司(大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室)
『薬局の息子だからこそわかる!?
超高齢社会における薬局・薬剤師の新たな役割 歯科医の立場から 』

私事であるが野原家は薬剤師家系である。両親、姉、親戚、従兄弟等々、ざっと思い浮かぶだけで8人ほどが薬剤師である。そんななか、なぜか私だけは実家の薬局を継ぐことなく歯科医師の道を選んだ。しかし、どこかに薬剤師の血が流れているのであろうか、歯科医師になった後ろめたさであろうか、薬剤師向けのセミナーや執筆を担当することが増えつつある。今回のセミナーでは、そんな立場だからこそ感じる、また薬剤師界に期待することを講演していただきました。

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ランチョンセミナー1

7月17日(日)11:30~12:30

会場
会議室1003
演題
「薬剤師のソコヂカラ ―製剤特性を考慮した服薬支援―」
演者
座長
篠原久仁子(有限会社フローラ薬局 代表取締役)
講師
倉田なおみ(昭和大学 薬学部 社会健康薬学講座 地域医療薬学部門 教授)
共催
沢井製薬株式会社

倉田なおみ(昭和大学薬学部 社会健康薬学講座 地域医療薬学部門 教授)
『薬剤師のソコヂカラ ~製剤特性を考慮した服薬支援~』

薬学部では創意工夫を施して錠剤を徐放性にすることを学ぶが、それを学ぶのは薬学部だけである。そのため、すべての錠剤が同じような粒と思っている医療者は少なくない。錠剤粉砕の問題点を他職種に伝え、安易に錠剤をつぶす習慣をなくすことは、製剤学的知識を有する薬剤師の務めである。では、嚥下機能の低下した患者に適した剤形とは何だろうか?嚥下障害が、軽度から中等度であれば工夫して何とか服薬している。薬の味、におい、刺激がカバーされ、水ですぐに崩壊懸濁する口腔内崩壊錠が最適な剤形と言える。経管投与の場合も、水ですぐに懸濁する錠剤が良いので口腔内崩壊錠が最適といえる。では、どの口腔内崩壊錠も崩壊時間は同じだろうか?口腔内崩壊錠は簡単に製造できるだろうか?本ランチョンセミナーでは、その製造法や崩壊性違い、製造上の苦労などについて講演していただきました。

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ランチョンセミナー2

7月17日(日)11:30~12:30

会場
会議室1001+1002
演題
「薬剤師の視点で転倒予防を考える」
演者
座長
大会会長狭間研至(一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長)
講師
井上智喜(松山市民病院 薬剤部 部長)
共催
エーザイ株式会社

井上智喜(松山市民病院 薬剤部 部長)
『薬剤師の視点から転倒予防を考える』

転倒により費やされる医療・介護費用は、全医療・介護費用の2%弱を占めるといわれる。転倒事故は、要介護への誘因となるだけではなく莫大な医療費を必要とすることとなる。したがって、医療従事者による転倒事故の実態調査や事故対策は急務であるといえる。当院においても2004年7月より転倒予防対策チームが活動を開始したが、当時約8%であった院内転倒率が2014年においては約4%と半減した。薬剤師もチーム医療に参画する中で様々な視点で活動を行っているが、その中心は主に、① 転倒を起こしやすい薬剤に関する情報提供、②転倒防止への介入(睡眠導入薬服用人数と転倒率の調査など)③転倒後の再発防止への介入の3点である。当日は転倒事故における睡眠導入薬の使用実態調査を中心概説するとともに、睡眠導入薬の薬物体内動態についても講演していただきました。

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ランチョンセミナー3

7月17日(日)11:30~12:30

会場
特別会議室
演題
「広がり、高まるニーズに応える薬剤師 ~地域の薬物治療をシームレスに繋ぐ~」
演者
座長
山本克己(一般財団法人大阪府警察協会 大阪警察病院 薬剤部長)
講師
橋田 亨(神戸市立医療センター中央市民病院 院長補佐・薬剤部長)
共催
ニプロ株式会社

橋田 亨(神戸市立医療センター中央市民病院 院長補佐・薬剤部長)
『広がり高まるニーズに応える薬剤師
~地域の薬物治療をシームレスに繋ぐ~』

地域の薬物治療をシームレスに繋ぐ、そのメインプレイヤーは薬剤師に他ならない。兵庫県では、それを確かなものにしていく上で最も実効性があり会員にもメリットをもたらす今後の道として、「県薬と県病薬が連携を深め、共通する課題に共に取り組み、事業を統合する」との結論に達した。すなわち、兵庫県病薬会員の全てが県薬会員の資格も得て、今後の医療をとりまく大波にオール薬剤師が結束して立ち向かおうというものである。具体的な事業統合は、学術研修、薬学実務実習、災害医療、地域医療、編集・文化など多岐に亘る。地域医療制度構築の議論の中で薬剤師も顔の見えるプレイヤーとして活躍の機会が与えられる。様々な課題にオール薬剤師で取り組むことで、患者、社会から薬剤師がいかに頼りになる存在か認識されていくものと信じている、と講演していただきました。

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ランチョンセミナー4

7月17日(日)11:30~12:30

会場
会議室1202
演題
「かかりつけ薬剤師が服薬指導にも活かせるコーチング・コミュニケーション」
演者
座長
島田光明(株式会社ファーコス 代表取締役社長)
講師
大澤光司(株式会社メディカルグリーン 代表取締役社長)
共催
日本ケミファ株式会社

大澤光司(株式会社メディカルグリーン 代表取締役社長)
『広がり高まるニーズに応える薬剤師~地域の薬物治療をシームレスに繋ぐ~』

過去において薬学教育の中でコミュニケーションスキルに関して取り上げられる事は多くなかったのではないででしょうか。今回の講演では、アメリカで生まれたとされる、コミュニケーションの手法の一つである「コーチング」の考え方と共に、「かかりつけ薬剤師」に求められるコミュニケーションスキルに関して、基本的なポイント並びにコーチングのスキルを薬剤師業務に応用した「ファーマシューティカルコーチング」について講演していただきました。

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ランチョンセミナー5

7月17日(日)11:30~12:30

会場
会議室1009
演題
「がん患者のステージに合わせた栄養管理 ~経口補水療法の上手な使い方も含め~」
演者
座長
金子 健(慶應義塾大学病院 薬剤部・緩和ケアセンター 専任薬剤師)
講師
西村 拓(一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 外科 副部長)
共催
大塚製薬工場株式会社

西村 拓(一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 外科 副部長)
『がん患者のステージに合わせた栄養管理
~経口補水療法の上手な使い方も含め~』

現在、多くのがん患者は病院ではなく在宅などで生活している。化学療法においては、患者のQOLの観点と外来化学療法加算など病院経営的な観点から外来化学療法が浸透している。また、終末期においても最後の時を慣れ親しんだ自宅で過ごしたいとの患者の思いから在宅緩和ケアも急速に普及している。
本セミナーでは、病院内での術前、術後に加え、外来化学療法施行時や終末期などがん患者のステージに合わせた栄養管理、特に経口補水液を中心に講演していただきました。

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